「和の心」磨く武術、合気道のルーツを探る<3> 受け継がれる哲学

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外国人合気道家たちが田辺道場を訪問した際に撮影した写真

外国人合気道家たちが田辺道場を訪問した際に撮影した写真

和歌山県田辺市(CNN) 合気道はよく、体、心、気が一体化した武術と言われる。また、攻撃する者の安全を防御する者の安全と同じくらい重視するという独特の哲学に基づく武術でもある。

前回「『和の心』磨く武術、合気道のルーツを探る<2> 開祖・植芝盛平翁」はこちら

物理的な面では、合気道は固める、つかむ、投げるという動作を通じて攻撃の力を無力化する一種の護身術だ。

真の勝利は自分に勝つこと

しかし、合気道にはパンチやキックといった攻撃の技がないため、格闘界では、例えば総合格闘技の選手との対戦では合気道など通用しないとする意見もある。

合気道のような攻撃を禁じている武術が、熟練の空手家やムエタイ選手の技にどう立ち向かうのか。

この疑問を解消すべく、われわれは国際合気道連盟の事務総長で合気道の師範でもある井沢敬氏に合気道の哲学について話を聞いた。

井沢氏によると、合気道は武術ではあるが、その主目的は相手を倒すことではないという。

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