上海に世界最大の屋内スキー場建設へ ドバイの財閥が協力
(CNN) 中国・上海の浦東新区に世界最大級の屋内スキー場が建設される見通しとなった。中東初の屋内スキー場「スキー・ドバイ」をつくったアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの財閥、マジド・アル・フタイムが協力する。
同社の発表によると、新たに建設される「ウィンタスター・シャンハイ」の総面積は9万平方メートル。2005年に世界最大の屋内スキー場としてオープンしたスキー・ドバイの3倍以上だ。
現時点では中国・黒竜江省に昨年完成した「ハルビン・ワンダ」が8万平方メートルと、世界トップの規模を誇っている。
ウィンタスター・シャンハイには傾斜の異なる3つのスロープが設けられ、このうち1つは「オリンピック基準の訓練」向けとうたわれている。施設内ではスキー以外にも25種類のアクティビティーが計画されているという。
スキーリゾートの完成予想図/KOP Properties
建設を主導するシンガポールの不動産開発会社KOPは、8月30日に着工したと発表した。
マジド・アル・フタイムが中東、北米以外の地域で娯楽施設の運営にかかわるのは初めて。スキー・ドバイは昨年、世界の優れたスキー場に贈られる「ワールド・スキー・アワード」の屋内スキー場部門でトップに選ばれた。
同社は昨年、アフリカ初の屋内スキー場「スキー・エジプト」をオープンさせ、さらにサウジアラビアとオマーンにも同様の施設を建設中だ。
中国は22年冬季五輪の開催国だが、国民はウィンタースポーツにあまりなじみがない。昨年の調査で、スキーを1度でもやったことがある人は全国民の1%にも満たなかった。政府は最近、スキーやスケートの普及に力を入れている。