採石場の跡地に「地中ホテル」、地上2階に地下16階 上海
(CNN) 採石場の跡地を利用して地下に建設されたホテルが、中国・上海の郊外にオープンした。
シマオ・ワンダーランド・インターコンチネンタルは上海の南西約30キロの採石場跡に、10年かけて建設された。6万1000平方メートルの広大な敷地に地上2階、地下16階、336室のホテルが誕生した。
一番下の2階分は深さ約10メートルの水槽に囲まれ、泳いでいる魚を部屋から眺めることができる。専属スタッフのサービスを24時間受けられる特別室だ。
3階以上の部屋は全てバルコニー付きで、壁面を流れる滝の景色が楽しめる。ガラス張りの遊歩道や、バンジージャンプ、ロッククライミングの施設も完備されている。
冒険に疲れたら、「クオリー(採石場)」という名のバーでくつろぐのもいいだろう。
日常の電力は地熱と太陽光を利用した自家発電でまかなう予定。屋上には周囲の自然にとけ込む庭園が設けられている。
近くには余山国家森林公園や辰山植物園があり、自然派の旅の拠点になりそうだ。
設計を担当した英国の建築家マーティン・ヨクマン氏は、都市と自然の関係を考え直す機会になったと話している。