紫禁城、2晩限定でナイトツアー 94年間で初めての夜間開放
(CNN) 中国の首都・北京にある歴史的な建造物であり現在は博物館としても利用されている「紫禁城」が2晩限定で開放され、ナイトツアーが楽しめるようになる。紫禁城が夜間に開放されるのは94年間で初めて。
ナイトツアーは19日と20日に開催される。これは、春節(旧正月)の終わりに合わせて北京で行われるちょうちんの祭りにあわせたもの。
紫禁城は通常、観光客に対して、冬は午後4時半ごろ、夏は午後5時に閉館する。ただ、米国のトランプ大統領が2017年に訪中した際には夜にも利用されるなど、一部で例外もある。
1420年に完成した紫禁城はそれ以降、約500年にわたって中国政界の中心地として、皇帝の住居となった。ちょうちんの祭りを紫禁城で祝うのは皇帝一家の伝統ともなった。
その後、歴史的な建造物の保護などの観点から、そうした伝統はなくなった。
今年のナイトツアーでは、伝統的なちょうちんやろうそくではなく、LEDでライトアップされる。
オンラインで入手可能だったナイトツアーの無料チケットは即座になくなった。訪問者が多すぎたため17日の夜間には公式サイトが一時的に稼働しなくなった。