もっとスリルを――変わる竹馬乗りの世界 中国
「この新スタイルはストリートダンスの動きを扱ったネット動画から習得した」
保定市の外れにあるプレハブ倉庫で、1日に3時間練習を重ねる。ネットで見つけた動きを再現するのだが、足には巨大な木の棒を取り付けた状態だ。
リウさんは「どの動きも非常に危険だ」と認める。
「竹馬は大きく変わった」。団長のホンさんはそう説明。「もともとのスタイルは、くるくる回るダンスに近かった。曲芸はほとんど取り入れていなかった」と話す。
今のところ、こうした努力は実を結んでいる。竹馬乗りに対する関心が再び高まり、国営テレビへの出演も果たした。
「出向いた先で大勢の人が『おお、すごい』と熱狂してくれることも多い」(リウさん)
伝統の火を絶やさないよう、リスクを負う価値はある。