ミャンマーから中国に売られる「花嫁」、出産まで拘束 人権団体が報告
(CNN) ミャンマー北東部にある国内避難民のキャンプ。そこで困窮していたセン・ムーンさんはある時、義理の姉妹から説得を受け、職探しのため国境を越えて中国に入った。
その車中、手渡された乗り物酔いの薬を飲んだところ気を失った。意識が戻ると、両手を背中で縛られた状態だった。義理の姉妹の姿は見えず、その場にいたのは中国人の家族だけだった。
数カ月後、戻ってきた義理の姉妹から、中国人の男性と結婚するよう告げられた。
セン・ムーンさんは別の家に移され、体を縛られて室内に監禁された。新しい「夫」は食事を持ってくるたびにムーンさんをレイプした。
こうした状況が2カ月続いた後、セン・ムーンさんは室外に引っ張り出され、虐待を行っていた男性に正式に紹介された。男性の父親から「夫」と家族を築くよう告げられたという。
その後も虐待とレイプは続き、セン・ムーンさんは妊娠。男児を出産した後、ミャンマー帰国の許可を求めた。
帰国しても良いが、赤ちゃんを連れて行くことはできない――。それが夫の答えだった。