ミャンマーから中国に売られる「花嫁」、出産まで拘束 人権団体が報告
帰国に成功した女性の場合も、戻った先で支援の手段や施設はないに等しい。カウンセリングを受けることはできず、レイプに遭ったという理由でキャンプの住民から偏見の目にさらされる場合もある。
カチンにある女性団体の関係者はHRWに「大半の被害者はひどい状況に直面している。戻ってきた後の様子はわれわれとは全く異なる」「ただぼうっと宙を見つめていて、外出して顔を見せることすらない。(人身売買の被害を受けたことに)罪悪感を感じている様子だ」と証言した。
HRWはミャンマー政府やカチン当局に対して、人身売買業者からの女性の保護や業者摘発を強化するよう要請。キャンプ内で人身売買に遭うリスクを啓発したり、被害者救済に資金投入したりすることも求めた。
HRWの懸念表明に対し、ミャンマーと中国の当局から反応はなかった。CNNは中国外務省とミャンマー国境管理当局にコメントを求めている。