妻を見送るためだけに航空券購入の男性逮捕 チャンギ空港、不正してでも入りたい?

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チャンギ空港の内部の様子/Roslan Rahman/AFP/Getty Images

チャンギ空港の内部の様子/Roslan Rahman/AFP/Getty Images

(CNN) 広大な庭園などの豪華施設で知られ、常に世界ランキングトップに立つシンガポールのチャンギ空港。同空港で妻を見送るためだけに航空券を購入したとして、男性が警察に逮捕された。シンガポール警察は市民に対し、搭乗券を不正利用してはいけないと呼びかけている。

空港の搭乗口は「保安区域」に指定され、シンガポールのインフラ保護法に基づき搭乗の意思のない者の立ち入りは禁止されている。違反した場合は2万シンガポールドル(約150万円)以下の罰金か、2年以下の禁錮が科せられる。2019年1~8月までの間に33人が同法に基づき逮捕された。

警察によると、今回逮捕された27歳の男性は、妻を出発ゲートで見送るためだけに搭乗券を購入し、シンガポールから出国する意図はなかったとされる。

警察はフェイスブックでも、「搭乗券での搭乗エリア立ち入りは、次の目的地に渡航することのみを目的としなければならない」とくぎを刺した。

チャンギ空港には、わざわざ滞在したいと思わせるだけの理由がある。4月に新しくオープンした新ターミナルの「ジュエル」は高さ40メートルの滝(屋内の滝としては世界最大)があり、吊り橋やトピアリーや迷路を併設した広さ1万4000平方メートルの公園は、アジア最大級の屋内庭園として知られる。

2016年にはマレーシア人の男性が、搭乗券を偽造してチャンギ空港の9ラウンジに侵入し、空港内に18日間滞在したとして禁錮刑を言い渡された。その直後にも、航空券を不正利用してチャンギ空港のショッピングモールに侵入し、「iPhone 7」を購入したカップルが逮捕された。

ほかにも払い戻し可能な航空券を購入してチャンギ空港を満喫し、便の出発前にキャンセルした乗客の例が知られている。

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