外国人旅行者の多い都市ランキング 香港が首位守る、東京17位
(CNN) 国際市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルは4日までに、外国からの旅行者が多い100都市の2019年版ランキングを発表した。トップは昨年と同じく香港で、政情不安や激しい抗議デモが継続しているにもかかわらず依然として多くの観光客を呼び込んでいる状況が示された。
6月から激化する反政府デモで打撃を受けている香港の観光業界にとって、外国人旅行者からの人気を維持できているのは明るい材料だ。デモ隊と警察との衝突は空港の一時閉鎖といった事態も引き起こしたが、それでも同市を訪れる観光客はおおむねトラブルに巻き込まれることなく滞在を楽しむことができている。
ユーロモニターの推計によれば、今年香港を訪れる外国からの旅行者は年末までに2670万人あまりに達するとみられる。3000万人近くを記録した昨年からは8.7%の減少となった。
2位と3位も昨年版と変わらず、タイのバンコクと英国のロンドンが占めた。ただ欧州連合(EU)離脱をめぐる不透明感から、ロンドンは次回のランキングで5位に順位を下げるとみられている。
アジアの都市が上位に入る傾向は今年も続いた。ユーロモニターは要因として中国人観光客からの需要が高まり続けていることを挙げる。
トルコのイスタンブールは昨年版から2つ順位を上げてトップ10入りを果たした。昨年14位だった東京は17位だった。
ユーロモニターのランキングは400を超える都市を対象に、外国から訪れた旅行者の数を集計している。当該の都市に少なくとも24時間滞在することが条件となるため、日帰り客やクルーズ船の乗客は旅行者に含まれない。
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2019年版の上位10都市は以下の通り
1位:香港
2位:バンコク
3位:ロンドン
4位:マカオ
5位:シンガポール
6位:パリ
7位:ドバイ
8位:ニューヨーク
9位:クアラルンプール
10位:イスタンブール