中国が対米報復措置 軍艦の香港寄港を拒否、NGOにも制裁

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 米空母「ロナルド・レーガン」が香港に寄港した時の様子/Ivan Watson/CNN

米空母「ロナルド・レーガン」が香港に寄港した時の様子/Ivan Watson/CNN

香港(CNN) 中国外務省は2日、米国で成立した「香港人権・民主主義法」に対する報復措置として、米軍艦の香港寄港を拒否し、一部の米非政府組織(NGO)に制裁を科すと発表した。

外務省報道官は北京での記者会見で、「米国の理不尽な行動」に対抗し、米軍艦や軍用機が香港に立ち寄る際の申請に対する審査を2日付で中止すると発表。さらに、香港のデモに加担したとされる米国の人権NGOに制裁を科す方針を示した。

米国では先月、香港の民主化を擁護する香港人権・民主主義法案が上下両院をほぼ全会一致で通過し、トランプ大統領の署名で正式に成立した。米国は今後この法律に基づき、香港での人権侵害をめぐって中国当局に制裁を科したり、香港への関税優遇措置などを見直したりする可能性がある。

これに対して中国外務省は、米国が事実を無視し、暴力的犯罪者を公然と支援しているとして強い反発を示していた。

米海軍第7艦隊の旗艦「ブルーリッジ」が香港に寄港した際の写真=4月/Brad Lendon/CNN
米海軍第7艦隊の旗艦「ブルーリッジ」が香港に寄港した際の写真=4月/Brad Lendon/CNN

香港には米国の軍艦などが補給や乗組員の休養のため、頻繁に寄港してきた。しかし8月には香港のデモが長引くなか、中国が米軍艦2隻の香港寄港を拒否していた。

外務省報道官はNGOへの制裁の対象として全米民主主義基金(NED)、ヒューマン・ライツ・ウォッチなど複数の団体名を挙げ、「反中」勢力を支援して分離主義者の凶悪犯罪をあおったと非難したが、具体的な制裁内容は明らかにしなかった。

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