今夏はビーチの入場も予約制に、砂浜仕切って区画指定 スペイン
(CNN) ビーチが海水浴客でにぎわう夏のシーズン到来を前に、スペインの別荘地が新型コロナウイルス対策のため、砂浜に区画を設けて事前予約制とするなどの対策を打ち出した。
地中海に面したバレンシア北部のカネット・デ・ベレンゲル市は、他人との距離を置くソーシャル・ディスタンシングを守ってもらうため、ビーチへの入場を認める海水浴客を、例年の約半数の1日当たり5000人に制限すると発表した。
ビーチにはネットを敷いて正方形の区画に仕切り、それぞれの間に2メートルの間隔を空ける。利用者は携帯電話アプリを使って事前に予約する必要がある。
同氏の市長は「隣人との間に広い空間を確保する。ビーチのビジネスクラスのようなもの」と説明した。
予約は午前または午後の時間帯で受け付ける。全日の予約はできない。
ビーチ上の区画は映画館の座席指定のような形で割り当てられ、混雑を避けるために入場時刻も調整する。
ビーチへの入場口は減らして、到着時にスタッフが予約を確認し、指定された区画へ案内する。
スペインでこの夏にビーチへの入場を制限するのはカネット・デ・ベレンゲルにとどまらない。
サンシェンショでは、区画を設けて1.5メートル以上の距離を置く/Sanxenxo City Hall
大西洋に面したガリシア州サンシェンショでは、先着順でビーチへの入場を認める計画。入場者の数は平時の75%を上限とする。同市もやはりビーチに区画を設けて互いに1.5メートル以上の距離を置く。
ビーチへの入場は市職員が管理して、来場者をそれぞれの指定場所に案内する。砂浜にタオルを置くなどして終日場所取りをすることは認めず、例えばランチのためにその場所を離れれば、他のグループにその区画を利用させる。
両市とも、ビーチの清掃は例年以上に頻繁に行い、公衆トイレやシャワーなどの施設の消毒も徹底させる。