誕生会で集団感染、咳をしていた参加者が感染源に 米カリフォルニア州
ロサンゼルス(CNN) 米カリフォルニア州パサデナ市公衆衛生局は、外出禁止命令が出されている中で開かれた誕生パーティーの出席者の間で、新型コロナウイルスの集団感染が起きたと発表した。
発表によると、誕生パーティーは市が3月に外出禁止命令を出した後に開かれ、家族や親類、友人など大勢が出席していた。
このパーティーに出席した女性のうち1人は咳(せき)をしていた。しかしこの女性も他の出席者もマスクは着けておらず、互いに距離を置くソーシャル・ディスタンシングも行っていなかった。咳をしていた女性は最初に新型コロナウイルス感染が確認された。
市の広報によると、咳をしていた女性は、自分は新型コロナウイルスに感染しているかも、などと冗談を言っていたという。「避けられたはずの自己中心的な振る舞いだった」と広報は指摘する。
接触者をたどった結果、このパーティーを原因とする5人の感染が確認された。この5人は全員がパサデナ市民だった。
ただ、パーティー出席者の中には、パサデナ市民以外にも症状のある人が5~6人いるといい、この集団も隔離して検査を受けさせる必要があるとしている。
カリフォルニア州は全米に先駆けて3月19日に全住民約4000万人を対象とする外出禁止命令を発令していた。
今、同州は段階的な再開の途上にあり、小売業や製造業などの一部業種は8日から営業を再開した。一方、オフィスやスポーツジム、飲食店の店内での飲食、ショッピングセンター、博物館、美容院、バーなどは今も休業している。
外出禁止命令はやや緩和され、「自宅で安全を保とう」という命令に切り替わった。しかし同居している家族など以外の人との集まりは依然として禁止されている。