チベット初の高速鉄道が開業、「世界の屋根」での難工事の末
建設に366億元(約6300億円)が投じられた路線では、電力を動力とする「復興」号が走行。
ただ、同国の高速鉄道の多くは時速350キロの最高速度を誇るが、この路線では時速約160キロで走行するという。
ラサと林芝を結ぶ新路線は、四川とチベットを結ぶ全長1740キロの川蔵線の区間の一部で、最終的にはラサと四川省の省都である成都を13時間で結ぶことになる。
チベットに鉄道が開通したことで、中国本土の31省全てに高速鉄道が運用されることになる/Purbu Zhaxi/Xinhua/Getty Images
中国では、同国全土に散在する大都市を縦横無尽に結ぶ鉄道路線網が4万キロ近くに達し、2035年には7万キロにまで延びる見込み。
同国政府は、1960年代の日本における新幹線と同じように、高速鉄道を経済の力と繁栄を象徴するものと捉えている。