シンガポールへの渡航リスク、最高水準に引き上げ コロナ関連で 米CDC
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)はこのほど改訂した渡航勧告で、新型コロナウイルスに関連したシンガポールの危険度を4段階で最も高い「レベル4」に引き上げた。これまでは一段階低い「レベル3」の位置付けだった。
これに先立ちシンガポールは入国制限を緩和して、ワクチン接種を完了した入国者が隔離免除を申請できる制度の対象に、英国や米国など8カ国を新たに加えていた。
CDCは、過去28日間の症例数が人口10万人あたり500例を超えた国を危険度最高のレベル4に分類し、渡航自粛を勧告している。
世界中で新型コロナのデルタ変異株が猛威を振るった8月上旬に比べれば、状況は大幅に改善している。当時CDCは、1週間で16カ国・地域の危険度をレベル4に引き上げていた。レベル4への引き上げが1カ国にとどまったのは、8月上旬以来初めてだった。
それでもまだ、海外旅行先として人気のある多数の国や地域の警戒レベルが高い状況は続いている。現時点でCDCがレベル4に分類しているのはシンガポールのほか、オーストリア、ベリーズ、ボツワナ、クロアチア、ギリシャ、アイルランド、マレーシア、スイス、トルコ、英国など。英国は7月19日以来、ギリシャは8月2日以来、レベル4に据え置かれている。
一方、キプロスなど3カ国はレベル4からレベル3に引き下げられ、ハンガリーなど3カ国は危険が高まったとしてレベル3へと引き上げられた。日本はレベル3に分類されている。
危険度が下から2番目の「レベル2」には18日の時点でドミニカ共和国、エジプト、ペルーなどが含まれる。
ニュージーランドは危険度が最も低い「レベル1」の分類だが、まだ観光客の受け入れは再開していない。