クロアチアがユーロ導入を開始、シェンゲン協定にも加入

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風光明媚な観光地を抱えるクロアチアが、欧州単一通貨ユーロの導入を開始した/Anton Petrus/Moment RF/Getty Images

風光明媚な観光地を抱えるクロアチアが、欧州単一通貨ユーロの導入を開始した/Anton Petrus/Moment RF/Getty Images

(CNN) 欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は7日までに、EUの一員であるものの自国通貨クーナをこれまで使い続けてきた東欧クロアチアが欧州単一通貨ユーロの導入を開始したと発表した。

実施は1月1日からで、法定通貨としてのユーロ採用は20カ国目。ユーロ紙幣や貨幣はクロアチア内にあるATMの約7割で支払いが始まっており、残る機器でも今月15日までに入手が可能となる。

クーナは1月15日まで使用可能だが、おつりはユーロで受け取ることになる。為替交換レートは1ユーロに対しクーナが7.53450と固定された。

旅行などして手元にまだ残っているクーナは今年6月30日までは同国内の全ての郵便局で、年末までは全ての銀行内で交換可能。銀行では7月1日まで手数料が無料となる。クロアチア国立銀行はクーナ紙幣の交換業務はさらなる通知を出すまで無料にするとし、貨幣は2025年12月までとの期限を設けた。

クロアチアはまた、1月1日から人の自由な移動を認める「シェンゲン協定」にも加わった。EU加盟の27カ国のうち協定に合流したのは23カ国目となる。スイスなどEU非加盟の4カ国も協定にはいっている。

クロアチアのシェンゲン協定圏の加入により、陸海路での国境審査は同日から廃止された。空路での渡航は今年3月26日から自由往来となる。同国はシェンゲンビザ(入国査証)も発給できることになる。

クロアチアのプレンコビッチ首相はユーロ圏合流などを踏まえ、1月1日は同国にとって歴史的な節目の日付になったと強調。シェンゲン協定を含めた二つの制度に同じ日に加わった初の国家になったとし、「国民と国内経済は危機が発生したとしてもより良い防衛手段を得たことになるだろう」と評価した。

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