香港、観光客呼び戻しで無料航空券を50万枚提供へ

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「ハロー香港」立ち上げのセレモニーに参加する李家超行政長官(右から3人目)/ Lam Yik/Bloomberg/Getty Images

「ハロー香港」立ち上げのセレモニーに参加する李家超行政長官(右から3人目)/ Lam Yik/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 香港政府は18日までに、地元の観光業界へのてこ入れと観光客の呼び戻しを狙い無料の航空券50万枚を贈呈するなどの事業計画「ハロー香港」を発表した。

過去2年余に練っていた計画で、最大手キャセイパシフィック航空、HKエクスプレス、香港航空の3社の便に無料で搭乗できる。地元政府が肩代わりするこれら航空券代は総額で約2億5500万米ドル(約342億円)。

航空券の希望者は3月1日から始まる特設サイト上で抽選参加に必要な名前を入れるなどの手続きを行う。航空券の贈呈は3段階に分かれ、3月1日からは東南アジア諸国の居住者が対象。4月1日からは中国大陸の住民、5月1日からはこのほかの世界各国の国民らが対象。香港市民も除外されておらず7月1日からとなっている。

新型コロナウイルスの世界的な大流行を受け香港政府は、最長では21日間もの厳しい隔離措置などを打ち出した。多数回のPCR検査の実施も義務づけ、多数の旅行客を締め出す結果にもなっていた。

隔離はホテルで行われ、その必要経費は旅行客自身が負担。香港到着時に陽性反応を示した場合は政府運営の施設へ運ばれていた。市内への入境は地元住民のみに制限されてもいた。

コロナ禍のあおりで落ち込んだのは外国人観光客だけではなかった。香港は国際的な金融都市だが居住者数が1.6%減る副作用も生じた。1961年以降では最大の下落幅だった。

政府は昨年9月に隔離対策の廃止を発表したが、「手遅れ」との批判も一部出ていた。

コロナ禍の到来前に香港を訪れていた旅行客は通常で年間5600万人だったが、22年までには約10万人に急減していた。

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