全ての国を回った男性、今度は自ら「建国」 米
次の構想は、十分な資金を集めて「のどかな川と、アルマジロ飼育園、モンゴル風バーベキュー食べ放題のレストラン、そしてもちろん、偉大なる指導者(つまり自分)の巨大な像または記念碑」を建設することだという。
「年間を通して、わずかながらもイベントを実施している」とウィリアムズ氏は続けた。「スロージャマスタンのパスポート証印、新国家誕生の記念式典、スルタンとの面会などだ」
国交樹立を目指して
ウィリアムズ氏は他国との国交樹立にも取り組んでいる。同氏のスロージャマスタン国籍のパスポートには、最近訪れた南アフリカやニュージーランド、バヌアツ、米合衆国など16カ国の証印が押されている。
ウィリアムズ氏によれば、法的に見て、スロージャマスタンは1933年のモンテビデオ条約で定義される「独立国民国家」の基準を満たしている。この条約は、国家の定義の例としてよく引き合いに出される。
モンテビデオ条約は、恒久的な住民、定められた領土、行政府、他国と外交関係を結ぶ能力の存在を国の条件として定めている。スロージャマスタンはこれらすべての条件を満たしているとウィリアムズ氏は主張する。
スルタンが次に目指す段階は、米合衆国からの分離独立承認を勝ち取ることだ。だがさすがのウィリアムズ氏も、少々無理があると感じているようだ。
「認めるのはしゃくだが、バイデン大統領のフェイスブックやツイッター、インスタグラム、マイスペースにメールやDMを送ったものの、どれも既読にならない」とウィリアムズ氏は説明した。「おそらく迷惑フォルダーに残ったままなのだろう。それも仕方ない」