雨で予定狂った宿泊客に1泊分を無料提供、シンガポールのホテル
(CNN) シンガポールのインターコンチネンタルホテルは休暇中の宿泊客が雨にたたられ、予定していた活動の一つが台無しとなった場合、1泊分を無料で提供する新たなサービスをこのほど開始した。
熱帯の都市国家であるシンガポールで雨の日は年間で平均171日。
ただ、この特典サービスを受けられるのには幾つかの条件がある。同ホテルの報道発表文によると、降雨については日中に4時間の時間帯で続き、合計で120分間を超えた場合に適用される。
また、特典を享受できる資格がある宿泊客はスイート利用者に限られる。同ホテルのスイートは各種あるが、ジュニアスイートの料金は1泊で850同国ドル(約9万5200円)、プレジデンシャルスイートは4500同ドルからとなっている。
さらに、1泊分を無料提供する引換券は同ホテルで半年内に使うことが条件づけられている。この引換券は、以前の滞在で利用した部屋の料金に相当している。
同ホテルの支配人は、雨にたたられて予定が狂った宿泊客に対し個人的な選択肢として、アジア文明博物館、地元のビールのタイガー醸造所への訪問や日本の紀伊國屋書店の支店での買い物を推奨している。
支配人は今回の特典サービスを思いついたきっかけは、友人と豪華旅行の次なる目玉は何なのかを話し合っている際、1人が冗談ぎみに天気の良さが究極の材料だろうと口にしたことだったとCNNの取材に明かした。
高級ホテル業界は宿泊客の奪い合いでしのぎを削っており、ライバルを出し抜くため知恵を絞った特別サービスを打ち出している。