航空機の2段式シート、ファーストクラス向けの最新版を体験

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シェーズロング社の航空機座席。アレハンドロ・ヌニェス・ビセンテ氏(左)がデザインした/Francesca Street/CNN via CNN Newsource

シェーズロング社の航空機座席。アレハンドロ・ヌニェス・ビセンテ氏(左)がデザインした/Francesca Street/CNN via CNN Newsource

ドイツ・ハンブルク(CNN) デザイナー、アレハンドロ・ヌニェス・ビセンテ氏は、2段式シートこそ、未来の空の旅の形だと確信している。ヌニェス・ビセンテ氏は、20代の全て(今のところ25歳までの5年間)をエコノミークラス向けの2段式シートの開発に費やしてきた。そして現在、彼が注力しているのは、ファーストクラスとビジネスクラス向けの豪華版2段式シートだ。

ヌニェス・ビセンテ氏はこのほど、ドイツのハンブルクで開催されている世界最大規模の航空機内装の見本市「AIX」で、自ら設計した最新の2段式シートを展示した。

ヌニェス・ビセンテ氏のビジョンの核心部分はエコノミークラス版と同じで、頭上の荷物棚を取り外して一つのキャビン(客室)に2段式のシートを設置し、ある乗客の真下に別の乗客が座るというものだ。

しかし、エコノミークラス版のコンセプトは、上・下段にそれぞれ3席ずつの配置を想定しているが、「エレベーテッドクラス」と呼ばれるこの新しいコンセプトは、下段は1席のみで、上段は2席だが、ソファースタイルのシートを想定している。

各列は独立したプライベートな空間として設計されており、フルフラットのベッド、プライバシー、広々とした足回りのスペースなど、エリート層の旅に欠かせない豪華な設備を備えている。

ヌニェス・ビセンテ氏は、この新しいコンセプトを考案した目的について、「飛行機内のより多くのシートに、より広いスペースを確保すると同時に、今日のビジネスクラスやファーストクラスで得られる以上の体験を乗客に提供することにある」と述べた。

  
      
航空機の2段式シート、改良版を体験

ファーストクラスの旅

ヌニェス・ビセンテ氏に対しては、航空会社の収益を増やし、飛行機により多くの座席を詰め込むことが唯一の目標だ、と中傷する向きもある。しかし同氏は、自分は常に「快適さの向上」を追求していると主張する。

身長1.88メートルと長身のヌニェス・ビセンテ氏は、足元が狭く、寝るのに苦労する窮屈な空の旅を何度も経験してきた。そして、すぐ前の座席を取り外し、それを頭上に配置すれば、旅行者は前に足を伸ばせるし、足元のスペースも広くなると考えた。

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