香港から北京・上海を結ぶ2路線、高速寝台列車が運行開始
香港(CNN) 香港から北京と上海を結ぶ高速寝台列車2路線の運行が15日から始まった。
高速寝台列車はそれぞれ香港西九龍駅を夕刻に出発し、北京には翌午前6時53分、上海には同6時45分に到着する。所要時間は北京までが12時間半、上海までは11時間。
復路は北京と上海をそれぞれ午後8時ごろ出発し、香港着は北京発の列車が翌午前8時47分、上海発の列車は同7時29分。週にそれぞれ4本が運行され、金曜から月曜にかけて毎晩、香港と北京、上海の各駅を出発する。
香港と北京、上海を結ぶ高速鉄道は1997年に開業し、北京までは約24時間、上海までは約19時間かかっていた。
2020年にはコロナ禍で運休し、今回、新しい高速列車に入れ替わって15日から運行が始まった。
これで寝台列車を使った場合の所要時間はほぼ半分に短縮されるが、日中の高速鉄道に比べるとやや長い。同じ会社が運行している高速鉄道の場合、香港から北京までは約8時間半、上海までは約7時間半。
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乗客は食堂車を利用することもできる/Jia Tianyong/China News Service/VCG/Getty Images
しかし寝台列車を使用すれば、出張客は仕事を始める前に十分な休息を取ることができ、観光客は日中の時間を無駄にせずに宿泊代も節約できる。
列車は寝台車13両、2等席車両2両、食堂車1両の16両編成。座席は2等席(ベッドなし)、寝台車、デラックス寝台車から選択できる。
料金は香港―北京線が937~1506香港ドル(約1万8000~3万円)、香港―上海線は682~2128香港ドル。