米陸軍基地の銃乱射事件の被告が「ひげ剃り」拒否、強制実行も

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フォートフッド陸軍基地で起きた銃乱射事件のハサン被告=ベル郡の保安官事務所の提供写真

フォートフッド陸軍基地で起きた銃乱射事件のハサン被告=ベル郡の保安官事務所の提供写真

(CNN) 米テキサス州フォートフッド陸軍基地で2009年に起きた陸軍精神科医による銃乱射事件を審理する軍事法廷の裁判官は26日までに、ニダル・ハサン被告が陪審員の選出開始までにひげを剃らなければ強制的に実行させるとの考えを示した。

裁判官を務めるグロス大佐によると、陸軍少佐でもあるハサン被告に対してはこれまで再三、陸軍の規定に従いひげを剃るよう命じてきた。しかし、イスラム教徒である被告はイスラム教の聖典コーランの教えを守っているためか、1カ月以上にわたってこれを拒否しているという。

グロス大佐は25日の予備審理で被告の拒否は法廷の侮辱に当たるとし、罰金1000ドル(約7万8000円)を科した。

テキサス州キリーン市郊外のフォートフッド基地で起きた銃乱射事件では13人が殺害されていた。被告は09年11月から勾留されている。ただ、陸軍の軍籍は維持し、給料も支払われている。

ハサン被告は事件で警官と銃撃戦となって負傷し、下半身が不随となっている。裁判で有罪が確定した場合、死刑判決を受ける可能性がある。

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