米、対リビア攻撃に備え情報収集か 当局高官が確認
(CNN) 米情報当局と国防総省が対リビア軍事攻撃の可能性に備え、標的となり得る場所や人物について予備的な情報収集を始めていることが分かった。米当局高官が匿名でCNNに確認した。攻撃を実行する場合は、リビア側にも事前に協力を求めるとみられる。
これについては先に米紙ニューヨーク・タイムズが部分的な詳細を伝えていた。
同国東部ベンガジの米領事館が先月11日に襲撃され、米大使ら4人が殺害された事件を受けての動きだという。米情報当局は、襲撃について、国際テロ組織アルカイダに「共感または関連」する過激派組織による計画的テロだったと断定している。
CNNはかねて、米軍無人機が数週間前からリビア東部で情報収集活動を展開し、情報当局が武装勢力の通信を傍受していると伝えてきた。
ただ、同高官は一方で、標的のリストはあくまで暫定的な候補にすぎないと強調。攻撃を実施するかどうかを決断するのは大統領で、これに備えるのが情報当局や軍の仕事だが、現時点でオバマ大統領からの指示はないと繰り返した。