米大統領選討論会迫る ロムニー氏は逆転の足がかり得られるか
ワシントン(CNN) 11月6日投開票の米大統領選が終盤に入るなか、今月は両大統領候補が直接顔を合わせるテレビ討論会が3回予定されている。共和党の大統領候補ロムニー前マサチューセッツ州知事は、「47%の有権者が政府に依存している」などの失言によって支持率で水をあけられており、3日に激戦州のコロラド州デンバーで始まる討論会で巻き返せるか注目が集まっている。
CNNと調査機関ORCが9月上旬の民主党党大会終了直後に行った世論調査によれば、オバマ大統領が討論会で勝利を収めると考える有権者の割合は59%とロムニー氏の34%を大きく上回った。
ペンシルベニア州立大学CAPRのディレクター、デービッド・ローリー氏は、「ロムニー氏は討論会で大成功を収める必要がある」と指摘する。
ロムニー陣営は、討論会に対する期待値を押し下げようとしているものの、専門家や批評家、共和党内の選挙参謀らは、討論会での直接対決が最大の山場になると見ている。
ロムニー氏の任務は、停滞する経済をどうやって立て直し、国際政治の舞台で米国をどこへ導くのか、はっきりと提示することだ。