米、ヨルダンに特殊部隊150人を派遣 シリア化学兵器監視

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パネッタ米国防長官

パネッタ米国防長官

トルコ・イスタンブール(CNN) パネッタ米国防長官は14日までに、シリア内戦に関連し同国が保有する化学生物兵器の保管施設を監視するため米陸軍特殊部隊の兵士約150人を隣国ヨルダンに派遣し、対策本部を設けることを明らかにした。

ベルギーの首都ブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)閣僚会議に出席した際に述べた。米特殊部隊はヨルダン軍と共同で作業に従事し、シリアの化学生物兵器保管場所で異変があった場合の対応に備える。米国はシリアの化学兵器監視でトルコとも協力している。

長官がシリア内戦に絡み米特殊部隊のヨルダンへの派遣を公に認めたのは初めて。ただ、ヨルダンの国営ペトラ通信は同国軍司令部当局者の発言を引用してこれを否定。米軍の到着は毎年実施される軍事演習への参加のためであると伝えた。

米国防総省当局者は今年6月、CNNに対しシリア内戦がヨルダンに飛び火した事態に備え米国が特殊作戦部隊を同国に送り、ヨルダン軍を訓練したり助言を与えていることを明らかにしていた。

パネッタ長官はブリュッセルで、シリア内の化学生物兵器保管施設での保安への懸念を抱き続けていると表明。適切な警備が維持され、兵器が悪しき組織などの手に渡らないことの確証を得たいと主張していた。

米ワシントンにあるシンクタンク「中近東研究所」の軍事・安保部門の責任者は、シリアはアラブ世界で最大規模、最先端の化学兵器研究を進めていたと指摘している。

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