米大統領選を終えて分かった5つのこと
(CNN) 6日行われた米大統領選はオバマ大統領が共和党大統領候補のロムニー氏を退け、再選を決めた。選挙前にいわれていたように、激戦州オハイオの結果がオバマ氏の勝利を決定づけた。しかし、他にも選挙から分かったことがある。今回の大統領選で分かったポイントは以下の5つだろう。
1.共和党が抱える「ラテン問題」
共和党で選挙戦の顧問を務めるアナ・ナバロ氏は「ヒスパニック系の人々への対応がうまくいかなければ、永遠にホワイトハウスへの道は閉ざされるだろう」と指摘。別の共和党選挙顧問のアリ・フライシャー氏も、共和党が取り組むべき最大の問題としてヒスパニック系有権者からの支持獲得を挙げる。
全米での出口調査でも同様の問題が見て取れる。ヒスパニック系は最も人口増加が著しく、有権者に占める割合は2008年の大統領選の9%から今回は10%に増加した。再選を決めたオバマ氏の得票率は、08年の67%から今回は71%と上昇している。
接戦になるとみられていたコロラドやネバダといった州でオバマ氏が勝利できたのはヒスパニック系有権者の貢献が大きいとみられている。かつては接戦州だったニューメキシコでもヒスパニック系有権者の存在が大きく、民主党寄りの州になりつつある。