「大好きな殺人を見届けたい」、消防士射殺の容疑者が遺書 米
(CNN) 米ニューヨーク州で火災現場に駆け付けた消防士2人が銃撃され死亡した事件で、警察は25日に記者会見し、容疑者の男の遺書が見つかったと発表した。遺書の中で容疑者は、「大好きな」殺人を犯してできるだけ多くの人を殺したいと書き残していたという。
事件は同州北西部のウェブスターで24日に発生し、住宅7棟が焼失、数棟が損傷。現場に出動した消防士2人が銃撃されて死亡、2人が重傷を負った。ウィリアム・スペングラー容疑者(62)は数時間後、自分で撃ったとみられる銃弾で死亡しているのが見つかった。25日には同容疑者の自宅から、同居していた姉妹と思われる焼死体が発見され、警察は消失したほかの住宅にも犠牲者がいる可能性があるとみて調べている。
記者会見したウェブスター警察のジェラルド・ピッカリング署長によると、スペングラー容疑者が残したと思われる遺書は3ページにわたってタイプライターで書かれ、「この界隈をどれだけたくさん燃やすことができるか、そして、自分が大好きなこと、つまり殺人がどれくらいできるかを見届けなければならない」という一文があった。
遺書では動機については触れていなかったが、10月に死去した母親が消防署に寄付したことに腹を立てたとする説や、過去に祖母を殺害したことと関連付ける説などが浮上しているという。同容疑者は祖母の殺害で1981年に有罪判決を受け、仮釈放中だった。