「財政の崖」回避へ 上院で法案を可決、残るは下院
(CNN) 2012年末から13年初頭にかけて米国で減税措置の期限切れと政府支出の削減がほぼ同時期に起こる「財政の崖」問題への対応で、上院は現地時間1日未明、採決を行い、賛成89対反対8で関連法案を可決した。与野党幹部は31日夜に協議を行い回避案で合意していた。
下院での採決は早ければ1日にも行われる見通し。
回避案では、中・低所得層にブッシュ政権以来の減税を継続する一方、個人で年収40万ドル、夫婦で年収45万ドル以上の世帯には減税を打ち切ることなどで合意した。
ただし、両院での採決が1日以降にずれこんだため、法制化の期限となっていた12月31日中の成立は実現せず、形式上は米国は「崖」から転落したことになる。