5ドルの窃盗容疑で7歳児に手錠、両親が誤認逮捕主張し提訴 米
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク市のブロンクス地区で小学校3年生の7歳男児が5ドル(約455円)窃盗の疑いで逮捕され、「手錠」をかけられて一時拘束される事件が起き、誤認逮捕などと主張する男児の両親は31日までに、市と市警に2億5000万ドル(約228億円)の損害賠償を求める提訴を起こした。
市警はその後、男児に対する強盗2件の訴追を撤回した。提訴文書によると、男児は一時、10時間拘束されていた。
両親によると、事件は昨年11月に発生。男児は学校の生徒からお金を盗んだとしてクラスから連行され、拘束されていた。
両親の提訴は先週だったが、母親が手錠を掛けられた息子の写真を30日に公表したことから事件が明るみに出た。
市警は提訴について、事件の詳細が誇張されていると反論。原告の弁護士が、子どもを利用し、事実を歪曲(わいきょく)するなどしていると批判した。今回の男児に対する対応などについては市警の内務監察部門に検討を委ねたとしている。
市の教育行政当局は今回の事件が学校敷地内で起きたものではないとしてコメントを控えている。