米ネバダ核実験場で緊急対応、敷地内に不審物
(CNN) 米ネバダ州にあるネバダ核実験場で29日、「セキュリティ事案」が発生し、緊急要員が対応に当たった。当局者がCNNに明らかにした。
ネバダ核実験場の報道官によれば、現地時間の午後4時頃、装置組み立て施設を囲むフェンスの外で、「不審物」が見つかり、連邦および地元の当局が出動して対応に当たった。しかし、その約3時間後、不審な物は「脅威とみなされない」物であることが判明した。従業員は全員の無事が確認され、負傷者は報告されていない。
これに先立ち米エネルギー省国家核安全保障局(NNSA)の報道官は、「セキュリティ事案があり、地元と連邦当局が応援に当たっている」と説明していた。
NNSAはまた、ラスベガス発の情報として、「ネバダ核実験場の中心部での事案について、緊急要員が現在対応に当たっている。詳しい情報は入手できた時点で公表する」と発表していた。
同地は40年以上の間、核兵器の実験に使われてきた。面積は約3561平方キロメートルあり、ロードアイランド州よりも広い。
NNSAは核エネルギーの軍事利用を通じた国家安全保障を強化する目的で、2000年に創設された。