男児人質立てこもり、5日目に バス運転手を射殺 米アラバマ
アラバマ州ミッドランド・シティー(CNN) 米アラバマ州ミッドランド・シティーで1月29日、小学生を乗せたスクールバスが銃を持った男に襲われた。男は運転手を射殺し、5歳の男児1人を人質に自宅の地下壕(ごう)に立てこもった。警察による説得は5日目を迎えている。当局は、約180センチの換気用パイプを通して交渉を続けているという。
地元保安官事務所が1日確認したところによると、男はジミー・リー・ダイクス容疑者(65)。ベトナム戦争の従軍経験を持つ元トラック運転手で、この地域には5年前から住んでいる。憎悪犯罪などを監視する人権団体、南部貧困法律センター(SPLC)には、「反政府的」な意見を持つ人物として記録されていた。
警察や目撃者らの話によると、ダイクス容疑者は29日午後3時40分ごろ、自宅付近で児童らを降ろしていたバスに乗り込み、運転手のチャールズ・ポーランドさん(66)に児童2人を引き渡すよう求めた。
ポーランドさんはこれを拒否し、通路をさえぎって、車内にいた少なくとも21人の児童を後部の非常ドアから脱出させた。