北アフリカで新たなテロの恐れも、米情報機関は対応に苦慮
ワシントン(CNN) アルジェリアで起きた天然ガスプラント襲撃事件をきっかけとして北アフリカのテロ組織が勢いづき、新たな攻撃が計画されている可能性もあるとの見方が米政府内で強まっている。
米情報機関高官はCNNに対し、北アフリカで外国人や米国人を狙った「さらなる攻撃実行の意図をうかがわせる情報」があると語った。ただし米政府として具体的な脅威は把握していないとした。
犯行を計画している可能性のある人物として、少なくとも37人が人質となって死亡したBPのガスプラント襲撃事件で犯行声明を出したモフタール・ベルモフタール司令官が挙げられる。
現在、危険があるとみなされているのは、アフリカを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系の複数組織。米軍司令部は数カ月前から警戒を呼びかけており、米軍アフリカ司令部のカーター・ハム司令官は「さまざまな組織が連携を深め、資金の共有、スカウト活動の共有、武器や爆弾の共有、理念の共有を広げて結び付きを強めている」と警告した。