米国、マリ隣国のニジェールに無人機基地建設か 過激派監視
ワシントン(CNN) 米政府とアフリカ西部のニジェール政府は2日までに、米国の監視用無人機をニジェール内に配備する協定を結んだと発表した。
ニジェールの隣国マリでは現在、フランスとマリの近隣諸国が軍事介入し、国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派の掃討作戦に当たっている。米国はニジェールを拠点に無人機を出動させ、地域内のイスラム過激派の動向を監視するとみられる。
米国防総省のリトル報道官はニジェールとの協定内容について、駐留する米軍の役割はまだ固まっていないとしたが、ニジェールの駐米大使はCNNに同国政府は無人機の配備に合意したと述べた。
ただ、無人機は武装せず、偵察任務に限定されると了解していると語った。無人機の基地の設置場所や作戦遂行の実施時期への言及は避けた。
マリ紛争で米国は仏軍を側面支援し、情報提供や仏軍部隊の空輸、航空機への空中給油に当たっている。
マリは過激派「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ」(AQIM)の拠点。リトル報道官はAQIMは米国に直接的な脅威は及ぼしていないが、将来は変わる可能性があると述べた。
米国は現在、紅海南部のジブチで無人機基地を運用している。米政府当局者は、ジブチはマリから遠く、西アフリカ地域での情報収集の必要性が高まっていたと語った。