クレー射撃するオバマ大統領の写真公開 共和党に反論
(CNN) 米ホワイトハウスは2日、保養地キャンプデービッドでクレー射撃を楽しむオバマ大統領の写真を公開した。銃規制強化を巡る議論の中で大統領が射撃をよくやると発言したのに対し、野党共和党から疑いの声が上がっていた。
ホワイトハウスによると、写真は昨年8月4日、大統領の51歳の誕生日に撮影された。
大統領は最近、「銃を撃ったことがあるのか」という質問に「キャンプデービッドではよくスキート(クレー射撃の一種目)をやる」と答えた。「わが国で何世代も受け継がれてきた狩猟の伝統に深い敬意を持っている。それを頭から否定するのは大きな間違いだ」と述べ、銃擁護派の立場も尊重する姿勢を示した。
これに対し、共和党のマーシャ・ブラックバーン議員が「スキート射撃をやるというのが事実なら、これまで聞いたこともなく、写真を見たこともないのはなぜだ」「私をキャンプデービッドに呼んでほしい。大統領とスキートをやったら勝てる自信がある」と語るなど、真偽を疑う見方が広がっていた。
カーニー大統領報道官は1月28日の記者会見で証拠写真の有無を問われ、「あるかもしれないが見たことはない。大統領がキャンプデービッドに行くのは家族や友人とくつろぐためで、写真撮影のためではない」と話していた。キャンプデービッドでのプライベートな時間については通常、報道陣の取材も認められていない。
オバマ大統領は銃による暴力を防ぐための措置として、殺傷力の高い銃や大容量弾倉の禁止、銃購入者への身元調査の強化などを主張しているが、共和党を中心とする保守派の間では、銃文化の伝統を理由に規制に反対する意見が根強い。