旅行客が駐機場に迷い込む、警備に問題 米アトランタ空港
(CNN) 米アトランタ国際空港で先月、女性旅行客が誤って航空会社の社員専用駐車場に車を止め、そのまま社員とともに駐機場に入り空港内の保安区域へ迷い込む騒ぎがあった。米運輸保安局(TSA)や警察が詳しい状況を調べている。
シャノン・レイノルズさんは2月23日午前5時ごろ、コスタリカ旅行のため同6時30分発の米スピリット航空機に搭乗する予定で空港近くの駐車場に車を止めた。周辺の駐車場に止めたつもりだったが、実際はデルタ航空の社員専用駐車場だった。途中に検問所が2カ所あったが、通過の合図を受けて走り抜けたという。
サンドレスを着てスーツケースを手にしたレイノルズさんは、そこから社員証の提示を求められることもなく社員用シャトルバスに乗車した。車内に制服を着た社員の姿はなかった。
バスがターミナル前の駐機場に入った時になって初めて間違いに気付き、運転手に知らせた。だが運転手はレイノルズさんの下車を認め、さらに搭乗通路の担当者がバッジを使って空港の保安区域内にある乗客用ラウンジまで誘導した。レイノルズさんはここで初めて別の係員からバッジの提示を求められたという。
レイノルズさんが保安区域に至るまでどうして警備網にかからなかったのか、TSAとデルタ航空が詳しく調べている。搭乗通路担当者は警察の調べに対し、「あらゆるチェックを通過してきたのだから当然社員だと思った」と話している。デルタ航空は社員専用駐車場での社員証チェックを強化した。
レイノルズさんは車を移動し、予定より遅い便でコスタリカへ向かった。先日無事に帰国したという。