ペリカンとカモメの首にビール缶はめる虐待、米フロリダ州

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ビール缶を首にはめられていたセグロカモメ (C)Florida Keys Wildlife Rescue

ビール缶を首にはめられていたセグロカモメ (C)Florida Keys Wildlife Rescue

(CNN) 米フロリダ州南部で活動する野生生物保護団体は7日までに、ビール缶を首に無理矢理はめられたカッショクペリカンとセグロカモメの2羽を発見、缶を切断するなどして救出したと報告した。

2羽が見付かったのはキーウエストから東へ約48キロ離れたビッグパインキーで、情報提供を受けて現場に行ったところ、半ば麻痺(まひ)状態にあったペリカンと衰弱してやつれたカモメを発見した。

2羽の首にはカラーのようにビール缶がはめられていた。同団体の責任者は、2羽は呼吸困難にあり、あと1、2日間で死ぬ可能性があったと述べた。責任者は1993年からキーウエストがあるフロリダキーズで働いているが、鳥に対する今回のような仕打ちは例がないとしている。

何者かが缶の上下両面を切り落とし、強制的にはめたとみられる。少なくとも2人がこの虐待に関与し、1人がペリカンの体を押さえ、残る1人が缶をはめたとみている。

同団体によると、ペリカンには鳥類のボツリヌス中毒の症状があり、液体で毒素を消す処置を施した。カモメにも同様の治療を行い、新鮮な魚スープを与えたという。2羽は元気になり始めており、近く野生に戻すことを計画している。

ペリカンなどが今回発見された場所では最近、エアガンに撃たれたミサゴ1羽も見付かっていた。ミサゴのけがは重くはなかった。

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