検察官の殺害相次ぐ、連続殺人の可能性も 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州で検察官が殺害される事件が相次いでいる。同州コフマン郡の保安官は31日に開いた記者会見で、慎重を期して公職者の警護を強化していることを明らかにした。
同郡のマイク・マクレランド検事と妻のシンシアさんは3月30日に自宅で死亡しているのが見つかった。その2カ月前には同郡の検事補が殺害される事件が起きており、捜査当局は司法関係者を狙った連続殺人の可能性もあるとみて調べている。
地元紙の報道によると、殺害されたマクレランド検察官の自宅は入り口が破られて押し入られた形跡があり、室内には薬きょうが散乱していたという。
これに先立つ1月31日には同郡のマーク・ハッセ検事補が帰宅途中に殺害された。ハッセ検事補は当事、身の危険を感じて護身用に銃を持ち歩いていたという。マクレランド検察官はこの事件を受けて、必ず犯人を見つけ出すと表明していた。
2つの事件の関連を直接示すものは見つかっていない。だが、同郡のブルース・ウッド判事は殺害されたマクレランド検事とハッセ検事補が「同種の複数の事件で緊密に協力して捜査していた」として、状況から考えて2人の殺害に関連性がありうると指摘する。
保安官事務所は米連邦捜査局(FBI)などの協力も得て捜査を進めているが、両事件ともまだ容疑者は浮上していない。
コフマン市のフォートナー市長は「これ以上の人命が失われる前に犯人が捕まることを願っている」と話した。