ヘリ墜落の原因は操縦士の携帯メール、燃料不足見落とす 米
ヘリコプターは目的地まで約1.6キロの地点で燃料を使い果たし、牧草地に墜落。フロイデンベルクさんと搬送中の患者、医療スタッフ2人が死亡した。
NTSBはこの事故について、飛行中だけでなく地上でも、携帯メールによって注意が散漫になる危険があることを物語っていると指摘。安全情報を出してパイロットに注意を呼びかけるとともに、米連邦航空局(FAA)に対し、飛行中および地上での安全点検などの作業中に職務とは無関係な携帯電子機器の使用を禁止するよう勧告した。
フロイデンベルクさんの場合、12時間のシフト勤務中に、同僚との間で85通のメールをやり取りしていたとされる。ヘリコプターの飛行準備中に送受信されたメールも相当数あった。さらに燃料がなくなった場合に安全に着陸する「オートローテーション」とよばれる飛行技術の訓練不足や睡眠不足による疲労も重なったとNTSBは結論付けている。