ジェイ・Z、ビヨンセ夫妻のキューバ訪問に批判 「偽善的」と米議員
(CNN) 米ラッパーのジェイ・Zさんと妻の歌手ビヨンセさんが今月、結婚記念日の旅行でキューバを訪れたことに対し、米議員などから批判の声が上がっている。
米国民が観光目的でキューバへ渡航することは禁止されているが、米当局によると夫妻は、文化交流という枠で旅行の許可を得た。首都ハバナで結婚5周年を祝ったとみられる姿が伝えられ、物議を醸している。
共和党のマルコ・ルビオ上院議員は14日、CNNとのインタビューで「キューバへの渡航を許可された訪問客は、専制政権に金を渡しに行くようなものだ。その金は国民の弾圧に使われる」と主張。夫妻の旅を「偽善的」と批判し、「キューバには政治的な歌を歌ったために迫害され、ハンストで抗議しているラッパーもいる。キューバの実情を本当に知りたいなら、葉巻を吸ったり散歩したりするだけでなく、そういう人々に会うべきだった」と語った。
ルビオ議員はさらに米ABCテレビの番組でも、キューバ革命の指導者チェ・ゲバラは「欧米の白人がアフリカ系民族より優れていると主張した人種差別主義者だ」と述べ、ジェイ・Zさんは「自分が手を貸した相手がどういう人物なのか、知る必要がある」と力説した。