北朝鮮は「時代に逆行するな」 ケリー米国務長官
(CNN) ケリー米国務長官は15日、東アジア歴訪の最後の訪問国となる日本で、米国などとの対決姿勢を露わにしている北朝鮮について「時代や常識に逆行する行動をやめる必要がある」と述べ、北朝鮮が国際的な約束を順守すべきだとの考えを示した。
今回の歴訪では、朝鮮半島の非核化に向けた日中韓3カ国との連携を確認するとともに、北朝鮮をどのように交渉の場に戻すかが焦点となった。
ケリー長官は、北朝鮮の一方的な行動が「世界に多大な損失を与えている」と批判。米国は朝鮮半島の非核化に向けて「信頼関係を築ける交渉を行う用意はあるが、責任は北朝鮮側にある」と主張し、北朝鮮が国際的な約束を尊重する姿勢を示すべきだとの見解を示した。
北朝鮮は先月、朝鮮戦争の休戦協定の白紙化や朝鮮半島非核化共同宣言の破棄を発表。今月2日には、2007年10月の6者協議で無能力化した寧辺(ヨンビョン)の原子炉を再稼動すると表明していた。
ケリー長官は、東アジア情勢の緊張が世界に与える影響の懸念も表明。「世界はこれ以上戦争に発展する潜在的な脅威を必要としていない。中国が朝鮮半島の非核化に向けた力強い約束をしてくれたことを歓迎したい」と語った。