ボストン爆破事件、最後の負傷者が退院 「恩人を捜したい」
ブラノックさんは重傷を負い、左脚ひざ下の切断を余儀なくされた。「医療チームの方々の手腕と献身、救急隊員やカリフォルニアのジョーンさん。皆さんに命を救っていただきました」と話す。この女性をなんとしても捜し出し、感謝の気持ちを伝えたいという。
グロスさんも片脚を骨折して33日間入院した。一緒にいたグロスさんの夫も切り傷ややけどを負った。
「家族のうち3人も負傷して人生が変わってしまった。それでも私たち家族は生き延び、再び輝いてみせる」と、ブラノックさんは力を込める。病室のベッドの上には、「力と勇気の象徴」とされるトンボの絵が飾られていた。
ブラノックさんは入院中、事件の実行犯とされるジョハル・ツァルナエフ容疑者が同じ病院に入院していることを知った。同容疑者が病院を爆破する夢に何度もうなされたという。
メリーランド州の自宅へ戻ったらリハビリを始め、義足の使い方を練習しなければならない。
「何だって乗り越えることができる」と、ブラノックさんは前向きだ。目標は幼児教育の修士課程を修了し、今秋には園児たちの待つ教室に復帰することだという。