オバマ大統領、既存発電所のCO2も規制へ 温暖化対策発表
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は25日、ワシントンのジョージタウン大学で地球温暖化を含む気候変動対策について演説し、現在稼働している石炭火力発電所からの二酸化炭素(CO2)排出規制を盛り込んだ新戦略を打ち出した。
反対運動が起きている「キーストーンXL」のパイプライン計画については、地球温暖化ガスの排出量を増やさないことが承認の条件になると言明した。
演説の中でオバマ大統領は、「我々の子どもたちのため、そして全米国民の健康と安全のために」行動を起こすと力説し、クリーンエネルギーを中心とする環境戦略によって経済を成長させ、将来の世代のために美しい地球を残すと語った。
同戦略の効果が現れるまでには時間がかかるかもしれないが、CO2汚染を削減し、米国民を気候変動から守るためには、今、さらなる備えをすることが必要だと大統領は指摘。米国は世界最大の経済国として、また世界2位のCO2排出国として、世界をリードしなければならないとの認識を示した。
さらに、米国は「汚れたエネルギー」の使用量を減らし、廃棄物を削減し、よりクリーンな資源に移行する必要があると説き、CO2排出削減に向けて世界が新たな合意に達するための取り組みを強化しなければならないと訴えた。