米大統領が冷静な対応を呼び掛け 黒人少年射殺の無罪評決
ワシントン(CNN) アフリカ系の少年を射殺したとして元自警団の男が殺人罪などに問われた裁判で無罪評決が出たことを受け、オバマ米大統領は16日までに、国民に冷静な対応を呼び掛ける声明を出した。
大統領は声明で「わが国は法治国家であり、評決は下された」と宣言。同事件を巡る議論が無罪評決でさらに過熱しているとの認識を示したうえで、「少年のご両親の言葉通り、冷静に対応してほしい。私たちは社会の中で共感と理解の輪を広げるため、銃による暴力の流れを食い止めるために、果たして全力を尽くしていだろうかと自問してみるべきだ」と力を込めた。
大統領は「私たち1人ひとりが個人として、あるいは社会全体として、このような悲劇の再発防止に努める」ことが、少年への追悼にもつながると述べて声明を結んだ。
事件では黒人のトレイボン・マーチン君(当時17)が、中南米系のジョージ・ジマーマン被告(29)に撃たれて死亡した。