脳をむしばむアメーバで新たな感染者、1人は容体改善
ネグレリア・フォーレリは温度の高い淡水に生息し、鼻から人体に侵入して脳に到達する。感染は極めてまれで、米国での報告事例は南東部を中心に、2001~10年で32例。感染すると大部分が死に至る。CDCによると、過去半世紀の間に感染が確認された128人のうち、助かったのは2人のみだという。
しかし病院が13日に明らかにしたところでは、アーカンソー州の少女は容体が改善し、現在はリハビリを受けている。まだ挿管のためのどが荒れていて話すことはできないが、自分や母親の名前を書けるようになったという。
担当医によれば、少女の治療では直ちに抗真菌剤と抗生剤、およびCDCから提供された実験的新薬の抗アメーバ剤の投与を開始した。数週間前に行った脳脊髄液の検査では、ネグレリア・フォーレリは検出されなかったという。