サメに襲われた観光客が死亡 米ハワイ
(CNN) ハワイで休暇中にサメに襲われて重体となっていたドイツ人観光客の女性が21日に死亡した。遺族が明らかにした。
亡くなったヤナ・ルテロップさんは20歳前後で、14日にハワイのマウイ島沖でシュノーケリング中にサメに襲われ、右腕を失った。当局によると、当時海はやや荒れていて、透明度も低かったという。
近くにいた友人などが助けに駆け付けて岸に運んだが、救急隊が到着した時点で意識はなく、ルテロップさんはマウイの病院に搬送された。
ルテロップさんは海外の家庭に滞在しながら家事などを手伝うオペアとして1年間過ごした後、観光のためハワイを訪れていたという。
当局はこの事故を受けて、ルテロップさんがサメに襲われた場所から半径1.6キロ以内の海岸をいったん立ち入り禁止としたが、翌15日正午には解除している。
マウイ島でサメに襲われたのは今年に入ってルテロップさんが4人目だった。その後もハワイ島のポホイキベイで、サーフィンをしていた16歳の少年がサメに両足を噛まれている。
人がサメに襲われる事故はここ数年で増加しているが、フロリダ大学によれば、米国での致死率は2%にとどまるという。