救急隊員が救命中に自分も心臓発作、2人とも助かる 米
(CNN) 米ミシガン州デトロイトでこのほど、心臓発作で倒れた患者を救うために心肺蘇生法(CPR)を実施していた救急隊員が自身も心臓発作を起こす出来事があった。2人とも病院で手術を受け、順調に回復している。
ジョセフ・ハードマンさん(47)は15年前から同市内で救急隊員を務めてきた。心臓病歴はなかったが、患者への救命処置の最中に突然、胸部に破裂したような感じを覚えたという。
ハードマンさんと組んでいた別の隊員が運転して、2人を救急救命室へ運んだ。患者の男性とハードマンさんは同じ種類のステントを埋め込む手術を受け、ともに一命を取り留めた。
病院の医師は「このようなケースが起きる確率は100万分の1ほどだろう。これまでに見たことも、聞いたこともなかった」と話す。
ハードマンさんは、すでに救急救命室へ向かっている状況で発作が起きたのは幸運だったと振り返り、「そうでなければ死んでいただろう」と話す。詰まっていたのは、よく「命取りになる」といわれる主要な血管だった。医師団によれば、職場に復帰するまでには数カ月間のリハビリが必要だという。