米コロラド州で豪雨 死者4人、行方不明580人超
ボルダー(CNN) 米コロラド州を11日から12日にかけて襲った豪雨で、14日までに4人の死亡が確認された。当局によれば、ボルダー郡で231人、ラリマー郡で約350人が行方不明となっている。現場では15日にかけてさらに激しい雨が予想され、当局が警戒を強めている。
現場周辺は13日にいったん晴れ間が広がり、住民らの避難や救出作業が進められた。12日までに確認された死者3人のうち、男性1人は車に同乗していた女性を助けようとして流されたとみられ、13日には新たにこの女性が遺体で見つかった。
オバマ米大統領は同州ボルダーなど3郡に非常事態宣言を出した。緊急事態管理局(FEMA)はこれを受け、州内で過去最大規模となる救助隊を派遣した。
13日までの雨量だけですでに約380ミリに達し、ボルダー郡内の河川がすべてあふれ出した。川のはんらんで町全体が孤立した例もあり、州兵約100人が特殊なトラックで住民の救出を開始した。主要道路の一部は閉鎖され、一部は復旧のめどが立たない状態となっている。