米クルーズ船のプールで男児おぼれ死亡
(CNN) カリブ海を航行していた大型クルーズ客船上のプールで13日、男児(6)がおぼれて死亡した。運航会社の米カーニバル・クルーズが明らかにした。
クルーズ客船「カーニバル・ビクトリー」は10日に米フロリダ州マイアミを出発し、14日に帰港した。男児は同州オーランド郊外在住。プールには当時、男児の兄(10)も入っていたという。
居合わせた乗客の男性(23)がCNNに語ったところによると、プールの周囲には大人たちが集まって音楽やダンスを楽しんでいた。ディスクジョッキーがプールでもがく男児に気付き、音楽を止めた。乗客の1人が服を着たまま飛び込んで男児を救出。乗員が応急処置を試みたが助からず、まもなく死亡が確認されたという。
警察は事故の可能性が高いとの見方を示す。カーニバル・クルーズの報道担当者はCNNの取材に対し、「船上のプールに監視員は配置していない。13歳未満の子どもには保護者の監督が必要というルールがある」と説明した。
米疾病対策センター(CDC)によると、水死は米国内で起きる事故死の中で5番目に多く、1日平均10人が亡くなっている。このうち約2割を14歳未満の子どもが占める。今年3月にはフロリダ州にあるディズニーリゾートのプールで13歳の少年がおぼれているのが見つかり、2日後に死亡した。この時もプールに監視員は配置されていなかった。