米国務長官、アフガン大統領と会談 駐留継続へ進展
(CNN) ケリー米国務長官は12日、アフガニスタンでカルザイ大統領と会談した後の共同記者会見で、国際治安支援部隊(ISAF)が撤退する2014年末以降の米軍駐留に向け、交渉が進展したとの認識を示した。
ただ、アフガンに残留する米兵に刑事訴追の免責を認めるかどうかについては、来月開かれるロヤ・ジルガ(国民大会議)の判断を仰いだうえで、議会を通しアフガン国民の意思を問うことになった。
アフガンには現在10万人規模のISAF部隊が駐留し、その半数を米軍が占めている。ISAFは14年末までに撤退する予定だが、米国とアフガンは約1年前から、米兵約1万人を残留させる方向で交渉を続けてきた。
米兵の刑事免責は残留の条件とされる。米軍はイラク戦争の後、同国政府が米兵への刑事免責の延長を拒否したことなどを受けて完全撤退に踏み切った経緯がある。
カルザイ大統領は会見で、自身には刑事免責の交渉に応じる権限がないと説明。ケリー長官は、ロヤ・ジルガや議会に判断を委ねる手続きを全面的に尊重すると表明した。両氏によれば、会談では米軍がアフガン国内での軍事行動を制限することなどで合意が成立したとみられる。