米マーキュリー計画の飛行士、S・カーペンター氏が死去
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は、元宇宙飛行士のスコット・カーペンター氏が脳卒中の合併症で10日に死去したと発表した。
NASAのボールデン長官は「われわれは真の先駆者を失った。賢さや勇気だけでなくユーモアがあった。みんなを落ち着かせる力を持っていた」と述べた。
カーペンター氏は、米国初の有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」で7人の宇宙飛行士の一人として選ばれた。米国人として初めて地球を周回する軌道飛行に成功したジョン・グレン氏に続き、1962年5月に2人目となる軌道周回に成功。NASAの資料によれば、飛行時間は4時間54分だった。
だが着陸の際、カーペンター氏の乗った宇宙船は目標から400キロ以上離れた場所に着水したため、当時は関係者を大いに心配させた。
カーペンター氏はコロラド州ボールダー生まれ。コロラド大学で航空工学を学び、海軍に入隊した。