米女性兵士3人、海兵隊の歩兵訓練コースを卒業 史上初
ワシントン(CNN) 米海兵隊は23日までに、女性兵士3人が歩兵部隊の訓練コースを史上初めて卒業したと発表した。ただ、3人は歩兵部隊に配属されて戦闘任務に就くわけではない。非戦闘部門の職務に配属される予定。
米軍内では女性兵士の任務拡大を図る動きが目立っており、米国防総省は今年の夏、2016年までに女性兵士を前線や特殊戦闘任務に充てる基本計画を発表していた。陸軍レンジャーや海軍シールなど特殊作戦部隊への女性の入隊計画も盛り込まれた。
海兵隊もこの流れの中で、女性兵士を歩兵部隊に繰り込むことを検討している。
海兵隊によると、女性15人は今年9月24日、米ノースカロライナ州のレジューヌ基地で歩兵部隊訓練コースに編入。うち3人が今月21日に卒業した。4人目も訓練課程を一応終えたが、負傷し、必要な戦闘適応試験を突破することが出来なかったという。治療終了後、同試験に再度挑戦し、卒業を目指す。
海兵隊で報道担当の女性兵士によると、歩兵部隊の訓練コースの参加者は男女関係なく、重さ約41キロの戦闘装備品をかついだ約20キロの耐久行軍の完遂などを求められる。女性も男性同様、懸垂3回をこなすことも要求される。
また、海兵隊のバージニア州クアンティコ基地では昨年以来、女性将校10人が歩兵部隊将校の訓練コースに加わっている。ただ、卒業者はまだ出ていない。